祭りと喧騒と虹バスと、

西鉄バスの田川地区ローカル路線を分離する形で誕生した添田交通の独自カラー、通称「虹バス」(日野ではありません、念のためw)。添田交通が西鉄バス筑豊となり、西鉄の通常塗装が幅を利かせているなか田川市内と飯塚市内の各路線で最後の活躍を遂げています。そんな虹バスですが、普段走る市内路線での運用のほかにもう一つの顔があります。

p1030107_rそれは「シャトルバス」。その愛くるしい塗装もあるのか筑豊地域のイベントを中心に臨時駐車場や最寄り駅からイベント会場までの足として活躍しています。今回は運用離脱も近いであろう西鉄グループ最後の子会社塗装である虹バスの「もう一つの顔」にフォーカスします。

◆2014年5月17日~5月18日:川渡り神幸祭(田川市)
 【運行区間:田川市役所~たがわ情報センター/祭り会場】

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p1030118_r福岡県の無形文化財になっていて、神輿が川を渡るという珍しさもあってか田川市内外から多くの観光客がやってくる一大イベントである田川市の川渡り神幸祭。会場周辺には駐車場が少なく、市役所に臨時駐車場を設けて臨時バスで結ぶという方法をとっています。そしてシャトルバスには虹バスが抜擢されています。

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p1030183_r市役所の坂を上るバス。駐車場まで地味に傾斜があります。

p1030115_rもう一つの停留所はたがわ情報センター。

p1030112_r当日は南大通り~鉄砲町まで迂回路を通るため、情報センター前には臨時バス停が置かれています。独特な形の臨時バス停です。

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普段の運行では考えられないような行列です。炭坑が栄えていたころの後藤寺なんかはこのような感じだったのでしょうか。

◆2016年10月8日~10月10日:小石原民陶祭(東峰村)
 【運行区間:彦山駅~行者杉~ギャラリー小石原前/祭り会場】

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dsc09486_r春と秋の2回行われ、県内外から多くの人で賑わう小石原の民陶祭。なんと添田町の彦山駅からエリアを超えて臨時シャトルバスを出しています。

dsc09491_rかつては西鉄グループの一員である添田交通のエリアでもあった彦山駅。現在は添田町バスの営業エリアになっています。

dsc09512_r国道500号線を小石原へ抜けていく虹バス。意外とアップダウンがあるために年代物のエンジンが唸りをあげます。途中停留所の行者杉にて。

dsc09499_r行者杉の臨時バス停。

dsc09547_r中心部は激しい渋滞のために行者杉からギャラリー小石原間まではバス専用の迂回路を通ります。これがとても狭い!一般車はノロノロ運転で駐車場も混雑で渋滞のところをスイスイ進めるのは専用の迂回路を通るバスの特権ですね。

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dsc09539_rギャラリー小石原に到着したバス。ここからメイン会場までは少し歩きます。

dsc09557_r彦山駅の向かいにある構内自動車の車庫と。ちなみに源流をたどると田川構内自動車(タクシー)と西鉄バスの添田地区の路線は同じだそうです。

◆2016年11月05日~11月06日:TAGAWAコールマインフェスティバル(田川市)
 【運行区間:田川市役所~田川青少年文化センター~石炭記念公園/祭り会場】

dsc00252_r炭坑節発祥の地で知られる田川。毎年秋になると三井炭鉱の跡地を整備した石炭記念公園の櫓、2本煙突のたもとで炭坑節を踊るコールマインフェスティバルがあり、ここでも川渡り神幸祭同様に臨時駐車場と会場を結ぶシャトルバスが運行されています。かつての炭坑で使われていた2本煙突をバックに走る虹バス。

dsc00243_r市役所の乗り場にて

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dsc00188_r会場と各駐車場を15分間隔で運行しているため、1号車、2号車の2台体制で運行です。

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dsc00193_rもう一つの臨時駐車場として田川青少年文化センターの駐車場が開放され、バスはそちらも経由しています。ただし、供給過多だったのか駐車場は閑散としていてバスの乗客もほとんどいないようでした。

dsc00217_r市役所~田川青少年文化センター~会場の一部区間はかつて西鉄バス路線が運行していた区間を走ります。

年季の入った虹バス。これからも末永く頑張ってもらいたいものです。



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